2010年5月16日日曜日

学校とは

いきなり堅苦しい話からですが、「学校」という言葉をちゃんと定義しておく必要があります。
というのも、実は学校は法律でしっかり決まっています。学校教育法という法律があって、その第1条で


この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。


と定義されています。えっ? じゃー、英会話学校や専門学校は学校じゃないの? と疑問になります。専門学校については、この法律の後ろの方で定義されていますので、学校に含めることができますが、英会話学校や自動車学校はこの法律では学校ではないことになります。


もちろん、日常会話で英会話学校という表現を使っても支障はないのですが、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、高等専門学校や専門学校、専修学校、各種学校という名称は、それぞれの学校として認可された教育機関以外は使うことができません。ちゃんと、罰則もあって、10万以下の罰金となります。


ですので、学校といえば、法律で定義された種類に限定し、それ以外の教育機関は教室やスクールと表現することが多いようです。防衛省が設置している防衛大学校や、厚労省の職業能力開発大学校は、大学ではなく大学校と名乗っているのは、学校教育法で言う大学ではないからです。


逆に、大学や高校は大学や高校と名乗る義務はないので、少し混乱します。慶応義塾は、大学は慶應義塾大学ですが、高校は慶應義塾高等学校もありますが、慶應義塾普通部とか慶應義塾湘南藤沢高等部もあります。なので、例えば、和田公人学園高等部となると、高等学校なのかどうか、名前だけでは見分けがつかなくなります。


少なくとも、高等学校と名乗っていれば、法律にしたがって作られた高校と思って間違いなく、もし、勝手に高校を名乗っていれば、大問題ということです。

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