2010年7月21日水曜日

大学とは

大学が一番、変化しています。そのため、十数年以上前の経験はあまり役に立たないかも知れない。例えば、専門職大学院、複数の大学による共同学科や共同設置大学院という制度ができたり、インターネットによる授業が認められたり、卒業に必要な124単位すべてを大学に通うことなく修得できる通信制大学が認められたり、助教授が准教授に呼び方が変わったりなどです。

その中でも一番大きな変化は、事前審査から事後審査という大きな方向転換がされたことでしょう。以前は、事前に厳しい審査をして新設を抑制していましたが、いまは、新設時の審査は緩くして、その代わりに、7年ごとに第3者の評価機関に点検してもらおうというものです。

その間に、設置基準も緩和される方向で改正されています。設置基準は、学部ごとに定められていますので、ここでは、一例だけ書きます。例えば、文学・教育・保育系であれば、教員は、定員320~600人の場合10名、校舎は定員200名までは2644平米以上、校地は学生一人あたり10平米となっています。しかし、実際には、細かな規定がいろいろあり、かなり複雑になっています。

また、幼稚園・小中高のように教員免許制度がないため、誰も大学教員になれるのですが、大学設置のときだけは、文科省が教員の審査をすることになります。他の大学で教授をしている人でも、科目ごとに審査するために、この審査で落ちることもあります。大学の新設では、この教員審査が一番のハードルと言えます。

大学については、小中高とは違って、歴史的にも特別な位置づけとなるため、その制度や設置の手続きについては、複雑なものとなっています。詳しくは、本編で書きます。

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