2010年12月23日木曜日

資産(寄附行為の書き方)

(資産)
第二十七条 この法人の資産は、財産目録記載のとおりとする。


学校法人は財団法人から枝分かれしたため、財団法人の性質を残しています。この財産目録もその1つと言えます。学校は、校舎、校地や教具など高額な資産を多く保有しています。その多くは開校時に誰かから寄付されたか、寄付されたお金で購入したものです。これらの資産を正しく把握し、管理することは学校法人にとって重要な業務ということになります。

財産目録には、資産だけでなく負債も記載します。資産には基本財産として、土地、建物、教育用機器備品、図書などがあります。これら以外に、運用財産として有価証券や預金などがあります。基本財産とは、学校の運営に必要不可欠な資産で、運用財産は学校の運営を行うために備えておく財産のことで、理想的には、この運用財産の利息や配当で学校の運営費が賄われることですが、日本の学校法人でこれが実現できているところはおそらくないでしょう。

いずれにせよ、決算時にはこの財産目録を作成することになります。詳しくは次条に出てきますので、そちらで触れることにします。

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