2012年10月31日水曜日

単位の計算方法(大学学則)


(単位の計算方法)
第28条 授業科目の単位の計算方法は、1単位の授業科目を45時間の学修を必要とする内容をもって構成することを標準とし、授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外の必要な学修等を考慮して、次の基準により単位数を計算するものとする。
(1) 講義については、2時間 × 15週の授業をもって2単位とする。
(2) 演習については、2時間 × 15週の授業をもって1単位とする。


大学設置基準で、「講義及び演習については、十五時間から三十時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位とする」となっていますので、この範囲で大学が自由に決めることができます。講義は15時間、演習は30時間というところが多いようです。だからと言って、1単位の重みが違うわけではありません。いずれによせ45時間の学修で1単位には変わりありませんので、講義は予習と復習に30時間、演習は15時間を必要とするということになります。実際に、学生がそれだけの時間を予習や復習しているかが問題にはなっていますが、建前はそういうことです。このことをちゃんと理解している教員が少ないため、講義の方が楽という印象を学生が持っているのかも知れません。今後、欧米並に、この単位の実質化がますます重要視されると思われます。

2012年10月21日日曜日

授業の方法(大学学則)

(授業の方法)
第27条 授業は、講義、演習により行うものとする。

大学設置基準25条で大学の授業は「授業は、講義、演習、実験、実習若しくは実技のいずれかにより又はこれらの併用により行うものとする。」となっていますので、これらすべてか組み合わせで行うことになります。具体的に講義や演習がどのようなものかは規定されていませんので、一般的な概念ということになります。つまり、講義とは大人数で主に、講師が一方的に話をする形式、演習は少人数でディスカッションや学生から発表が頻繁に行われる形式を言います。実験・実習は説明の必要はないでしょう。

ただし、同じく大学設置基準の21条で講義・演習は15時間〜30時間、実験・実習は30時間〜45時間の授業で1単位とする、となっていますので、実験・実習が多すぎると4年で124単位が取れないという事態になるかも知れません。


八洲学園大学は通信制ということもあり、下記のような規定になっています。


(授業及び履修の方法)
第27条 授業は、テキスト授業、スクーリング授業のいずれか、又はこれらの併用
により行う。
2 テキスト授業は、所定のテキストを学習し、課せられた課題に対し添削指導を受けるか又は課せられた論文の指導を受けながら当該論文を完成させるものとする。
3 スクーリング授業は、本学が指定する会場において、所定の授業を受けるものとする。
4 学外実地研修は、本学が許可又は指定する施設において行うものとする。 

2012年10月18日木曜日

授業科目名及び単位数並びに卒業に必要な単位数(大学学則)


第26条 授業科目の名称及び単位数並びに卒業に必要な単位数は、別表2のとおりとする。

卒業に必要な単位は124単位と大学設置基準で定められていますが、科目や科目ごとの単位は自由に設定できます。ただし、1単位は45時間(15時間の講義と15時間の予習と15時間の復習)相当の学習と決められています。そのため、年間52週のうち夏休みなどを除いた35週を前期と後期の15週ずつに分けて、週に1時間の授業で1単位とする例が多いようです。1時間は60分ですが、休憩など考慮して正味45分と考えて90分授業で2時間分とする大学も多く見受けられます。つまり、週に1回90分の授業をすれば半期で2単位。1年だと4単位という計算です。
1時間の講義を受けるのに予習と復習で2時間も必要ですから、1日に3コマとか4コマも受けるというのは無理があります。1日2コマ(4単位)でも、週5日だと10コマ40単位も取れますので、卒業に必要な124単位は3年で取れることになります。
大学の時間割が穴だらけというのは、予習と復習の時間ということなのですが、実際に学生がそれを理解しているかは疑問なところです。


2012年10月6日土曜日

授業科目の区分(大学学則)

(授業科目の区分)
第25条 授業科目を分けて、教養科目、基礎科目、専門基礎科目、専門科目、資格科目とする。

これらの区分は大学が任意に設定できます。これらの区分ごとに卒業に必要な単位数を定めることで、偏りのない履修ができるようにします。24条でも書きましたが、現在では、一般教養が必須という概念がなく、すべてを専門科目とすることも可能です。しかし、学習効果を考えると、教養的な科目を学習した後、専門科目を学習するようなカリキュラムを編成することも考えられます。これらは、大学のミッションやアドミッションポリシーによります。どのような学生に入学してもらい、どのような教育を実施し、ゴールをどう定めるか、これらによって、大学が独自に定めることができます。


八洲学園大学では以下のように定めています。

(授業科目)
第24条 本学の授業科目は、基礎科目、専門科目及び資格科目に区分する。
2 開設する授業科目の名称及び単位数は、本学履修規程の定めるところによる。 

2012年10月2日火曜日

教育課程(大学学則)

(教育課程)
第24条 教育課程は、授業科目を必修科目、選択科目及び自由科目に分け、これを、各年次に配当して編成するものとする。


大学の教育課程は、大学が自由に決めることができる。以前のように一般教養科目が必要であったり、体育や卒論と必須ということもなく、すべて大学が独自に決めることができます。ただし、これは大学開学後、完成年度(通常は4年)経過し、一人前の大学と認められた後のことで、認可申請時は、カリキュラムが大学に相応しいか、学部内容に沿っているか、担当教員がその科目を担当するに相応しいかなどが総合的に判断されます。そのため、いくら良い科目を並べても、相応しい担当教員がいなければ認可を受けられないことになります。

また、一旦、認可を受けた教育課程は、4年間は原則として変更できません。変更時は変更認可申請書を提出し、認可を受ける必要があります。
認可を受けやすい教育課程は、すでに他大学で実施されている内容に近いもので、担当教員も他大学でその科目の担当実績のある人を連れてくることですが、そうすると差別化がしにくく、後発の新設大学では学生募集上、不利になる可能性もあります。

いずれにせよ、教育課程は、大学教育の核となる部分ですので、慎重に検討する必要があります。アメリカでは教育課程を考える専門家が存在するくらいですから、高度な専門知識が必要となります。


八洲学園大学では、下記のように定めています。


(授業科目)
第24条 本学の授業科目は、基礎科目、専門科目及び資格科目に区分する。
2 開設する授業科目の名称及び単位数は、本学履修規程の定めるところによる。